16-4 LLMウィキを作る 📚
散らばった資料をエージェントが自ら管理する知識ウィキに育てる機能です。映画の世界観、料理レシピ集、論文アーカイブ、業務ウィキなど何でも構いません。
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始め方
- (任意)空のボルトを新しく開いて、エージェントに「LLMwikiを作って」と伝えましょう。
- エージェントがクイックスタート / ディープスタートを尋ねます。 - クイックスタート: テーマと言語だけ伝えれば基本の骨組みをさっと作成。 - ディープスタート: 自分は誰でなぜ集めるのか(再利用の軸)、ウィキの下位分類、資料の種類、更新周期、そしてエージェントの性格(ペルソナ)まで尋ねてより堅固に。
- 全部答えるとフォルダ・システムファイル・スタートガイド(
はじめにお読みください.md)まで一度に立ち上げてくれます。
📱 モバイルでも(ライト版)
デスクトップがなくても、スマホ・タブレットのチャットAIでライト版LLMウィキを始められます。
- チャットで「LLMウィキを作って」と言えば、核となる骨組み — ルールブック(
AGENTS.md)・index.md・00. Inbox/10. Raw Sources/20. Wikiフォルダ — を作ってくれます。この状態でも収集・質問・点検がルール通りに回る本物のウィキです。 - その後の運用もスマホでそのまま: ウィキボルトであることを自分で見分け、ルールを守って資料を整理します。「整理して」・質問・「点検して」すべてOK。
- 条件: チャットAIにAPIキーがあり、オプション(≡)でノート編集ツールがオンになっていること。→ 16-8 チャット専用モード(モバイル・ウェブ)
- 完全版(エージェントの人格
Soul.mdインタビュー、/収集などのコマンドファイル、構造マインドマップwiki-map.canvas)はデスクトップのエージェントで続けて積み上げればOK — 同じボルトなので、スマホで作った骨組みがそのまま引き継がれます。
作られる構造
- システムファイル:
CLAUDE.md(入口・マニフェスト) ·Soul.md(エージェントのアイデンティティ) ·AGENTS.md(作業ルール) ·user.md(ユーザー) ·memory.md(共に決めた記憶) ·index.md(ダッシュボードインデックス) ·log.md(作業ログ) - フォルダ階層:
00. Inbox/— 新しい資料を放り込む受信箱。10. Raw Sources/— 原本そのまま保管(絶対に手を加えない)。11. Articles/12. Papers/13. Books…のように種類別に。20. Wiki/— エージェントが整理・管理するウィキページ。21. Concepts/22. Entities/23. Guides/24. Maps…のように分類。30. Queries/— 質問に答えた結果をページとしてまとめて保管する場所。80. References/— 画像・添付ファイルの保管庫。- 構造マインドマップ
wiki-map.canvas— ウィキ全体の構造(中心=ウィキ名、枝=分類)をひと目で見られるマインドマップも一緒に作られます。ドラッグして自分で直せます!
💡 下位分類の名前はテーマに合わせて変わります — 世界観ウィキなら
21. 人物/22. 勢力/23. 場所/24. 年表のように。
📥 Inboxに入れられる(=エージェントが読める)ファイル形式
00. Inbox/に入れたり、チャットにドラッグしたりしたファイルのうち、エージェントが読んで整理できる拡張子です。
| 種類 | 拡張子 | 備考 |
|---|---|---|
| テキスト・マークダウン | .md .markdown .txt |
ツール不要でそのまま読めます |
.pdf |
テキスト形式はそのまま抽出、スキャン(画像)形式はOCR(popplerが必要、Claude専用) |
|
| 画像 | .png .jpg .jpeg .gif .webp .bmp |
見て転写・説明(Claude専用) |
| オフィス・文書・電子書籍 | .docx .pptx .odt .epub .rtf .html(.htm) .tex .rst .org .wiki など |
Pandocが対応する数十種類のフォーマット(pandocが必要) |
| 音声・動画(転写) | .mp3 .wav .m4a .aac .flac .ogg .opus .wma · .mp4 .mov .mkv .webm .avi .m4v |
ローカルwhisper(+ffmpeg) または OpenAI/Gemini APIキーでクラウド文字起こし |
| データ(表) | .csv .tsv .json |
マークダウンの表に変換 |
💡
poppler・pandoc・whisperは無料の外部ツールです — 該当の形式を頼むときだけ必要で、入っていなければ一行のインストール案内を見せてくれます。(テキスト・画像・データ表は別途インストールなしですぐ動作! 文字起こしはwhisperなしでもOpenAI/Gemini APIキーがあればクラウドでできます。)動画URL・YouTube・RSSはファイルではなくアドレスで渡せばOKです。
運用の仕方(4大アクション)
資料を00. Inbox/に入れて話しかけるだけです。自然言語でも、スラッシュコマンドでも動作します。(以下の/収集・/質問・/点検・/現況は標準搭載のアシスタントコマンドではなく、LLMウィキを作るときにそのボルトに一緒にインストールされるルール(システムファイル)として動作します — なので自然言語で呼ぶ方が確実です。新しく作ったウィキはコマンドがデスクトップ・モバイルチャットの両方にインストールされ、スマホでも/収集が出ます。)
| したいこと | 自然言語 | コマンド |
|---|---|---|
| 資料整理・編入 | 「整理して」 | /収集 (ingest) |
| ウィキに質問 | そのまま質問 | /質問 (query) |
| 点検・校正 | 「点検して」 | /点検 (lint) |
| 現況を見る | 「状況を教えて」 | /現況 (status) |
- 収集: Inboxの資料を
10. Raw Sources/に原本として保管し、関連するウィキページをウィキリンクで結んで作成・更新し、index.md・log.mdまで整理します。同じ対象はページ1つだけ — 既存ページ(別名含む)を先に探して更新し、新しい表記は別名として追加します。同じ資料をもう一度入れても重複収集しません。処理したInboxファイルは一行の「処理完了」表示に変えておきます。 - 質問: ウィキページを根拠に出典を引用して答え、価値ある回答は
30. Queries/に保存します。 - 点検: 孤立ページ・壊れたリンク・インデックスのずれは直し、重複疑い・矛盾(
> [!warning]で表示)は勝手に統合せず候補として報告し、自分で決められます。 - 現況: 実際のファイルを数えて階層別の件数・最近の収集を要約します。
自分好みに調教する
Soul.md(性格)・AGENTS.md(ルール)・user.md(自分)・memory.md(記憶)を直接開いて修正するとエージェントの振る舞い方が変わります。ウィキがまさにエージェントの「脳」というわけです!(以前作ったウィキは記憶ファイルが隠しファイル.memory.mdのことがあります — 同じように動作します。)- 最初はボルトに作られた
はじめにお読みください.mdから読んでみましょう。 - (任意)パネルのオプション(≡)ボタン → 'git'カテゴリーで「エージェント作業後にgit自動コミット」をオンにすると変更がスナップショットとして積み上がり、リモート(GitHub)まで接続すれば自動バックアップまで!→ 23 設定とテーマ
💡 ヒント — NotebookLMのように「自分の資料に基づく秘書」として使う
GoogleのNotebookLMのように、自分が集めた資料の中だけで答え、出典を付ける秘書として使えます。(上記のツール・意味検索がまさにRAGの役割を果たすので可能です。)LLMウィキを丸ごと立ち上げるのが負担なら、こう軽く始めてもOKです。
- まず資料を集める: 質問に使うPDF・文書・画像・音声・ノートを一つのフォルダ(例:
00. Inbox/や資料/)に入れましょう。形式は上記の「Inboxに入れられるファイル形式」表の拡張子であればOKです。 - 資料の中だけで、出典を付けて答える: 質問するとき一行だけ付け加えましょう — - 「添付/このフォルダの資料に基づいてのみ答えて、出典(ファイル名・箇所)を付けて。資料になければ「ない」と正直に言って(でっち上げ禁止)。」
- NotebookLMがくれる成果物もそのまま: - 「これらの資料の核心要約ブリーフィングを作って」・「スタディガイド(概念・予想問題)で」・「FAQ 10個で」・「タイムラインで」・「この2つの資料の違い・共通点比較表で」
- 「意味」で探す(意味検索): 「このテーマと似た部分を全部探して」のように頼むと、単語が違っても意味が近い箇所をローカルインデックスで探してくれます(検索結果を根拠に回答)。→ 有効にする方法は 16 AIエージェント
ObsiKOならではの利点: 資料と回答がすべて自分の
.mdファイルとして残り自分のものになり、さらに育てたければそのままLLMウィキに格上げして/質問(出典引用Q&A)・/点検まで回せます。つまり「一度使って終わりのノートブック」ではなく育ち続ける知識ベースになるのです。
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